メッセージ

都市の未来に是非、ともに参加しましょう


都市科学部長 川添 裕

 産業革命以降、現代までの歴史は、都市への人口集中が世界各地で進み、巨大都市が出現していった歴史です。そして今後も国内移動のみならず国際移動を含みながら、ますます都市への集中が世界的に進むことが予測されています。つまり、都市について学び考えることは、人類社会そのもののあり方について学び考え、未来を構想することにほかなりません。都市科学部はそうした考え方のもとに、本学 50年ぶりの新学部として 2017年に生まれました。

 人口が集中する都市には、多くの仕事や産業、インフラ、施設、建築空間、情報、文化が集積し、そこには「多様な喜び」が存在します。イベント、ライブ、エンターテインメント、グルメ、ファッション、ショッピングなど、都市では多彩な活動が日々おこなわれています。しかしその一方で、都市には「多様な課題」も存在します。例えば、個の孤立やコミュニティの喪失、異なる者同士の共生といった課題であり、あるいはまた、さまざまなリスクに対して安全・安心な都市基盤をどう確保するのか、未来を見据えた価値ある都市空間をどのように創造・再創造するのか、環境に配慮した持続可能性をどう多面的に維持するのか、そして何よりも、近代化の末に行き着いた都市社会をどうやって rehumanize(再人間化)するのかといった課題です。

 都市とはけっして無機的なものではなく、もちろん自然とつながり、人びと同士が肌で感じ合う身体的な共有空間として成り立ち、さらには、人びとの行為と記憶の歴史的な集合体としても存在しています。それもまた都市の魅力です。

 これらすべてが、多様かつ異種交雑的に、スピードを増しながら集積していく都市の未来を考えるために、わたしたちは「都市社会共生学科」「建築学科」「都市基盤学科」「環境リスク共生学科」の 4学科専攻をもって、また 4学科共通の分野を越えた「文理融合の知」と「現場に根ざした実践知」をもって、教育研究に取り組んでいきます。都市の未来を構築していく皆さんの人生の catalyst(カタリスト、触媒、刺激)たることが、わたしたちの目標です。国際港都・横浜の地で、都市の未来に是非、ともに参加しましょう。

都市科学部長 川添 裕


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