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都市科学部の受験を考えている皆さんへ

 すでに本学ホームページでお知らせしている通り、横浜国立大学では令和3年2月から3月に行う予定としていた個別学力検査(前期日程、後期日程)を実施せず、自己推薦書を確認のうえで、大学入学共通テストの得点により選抜することとなりました。

 まずはこの決定が、都市科学部にとっても苦しくつらい決断であったことを申し上げておきます。もしも、新型コロナウイルス感染症の今後の状況を確定的に見通すことができ、全国各地から受験にやってくる皆さんの安全を確実に保証することができるならば、わたしたち都市科学部としては、皆さんとつながる重要な機会である個別学力検査を、予定通り実施したかったことは言うまでもありません。

 しかしながら現実としては、個別学力検査直前になっての急な変更の可能性や、遠方から県境をまたいで本学へやって来ることがむずかしくなる可能性が存在しており、リスク管理の観点から検討を重ねた結果、皆さんの不安を最小にして、安心して受験に取り組めるよう、それぞれの地元で実施される大学入学共通テストを最大限活用するという、上記の決定に至りました。詳細は下記リンクの入学者選抜要項をご覧のうえ、本学部及び4学科のアドミッションポリシーとそれぞれが求めている基礎学力に沿った、勉学準備を進めていただければと思います。

 人類は、古代ギリシアのポリス以来、「都市という仕組み」を利用して社会や文化を発展させてきました。その最大の原理は、「多様なものが集まる」ことでそれらが相乗的・有機的に機能し、足し算以上のより大きなパワーやメリットを生み出すことです。その意味において都市科学部は、多様で多彩な受験生の皆さんが、現下の状況にあっても全国の隅々からためらいなく受験できることを最優先いたします。

 「都市という仕組み」は、これからも間違いなく、人類史上最大の社会的発明の一つであり続けますが、それを未来へ向けてどのように修正し改善するかは、日本においても、世界においても大きな課題です。従来通り進む一歩の歩みを再考し、将来の二歩前進、三歩前進を考える。わたしたちはいま、そうした地点に立っています。全国各地に生まれ育った皆さんと、そんな都市の未来に是非、ともに参加したいと思います。都市科学部は入学後の皆さんを全力で応援します。


2020年 8月 5日 都市科学部長 川添 裕

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