社会文化批評スタジオ
社会文化批評スタジオでは、「批評」をキーワードに各教員の専門分野に応じて、理論的・実践的探究を行いながら社会や文化に関わる様々な事象を多面的に深める思考力や文章力を身につけることを目的としています。その一環として、文献調査だけでなく、新しい消費社会のモードやサブカルチャーの台頭あるいは異文化と歴史などをテーマにしたフィールドワークなど実践的な研究活動も行います。また特に社会や文化に関わる実践的活動として、理論的探究を基盤にした作品制作やワークショップを行うプログラムもあります。



担当教員紹介
清田 友則 教授
「『否定と出会う』ことが出発点である。」(フロイト)
「愛とは自分のもっていないものを与えることである」(ラカン)の「愛」にあたるものが、さしあたり私の研究内容です。しかもラカンによれば、「与える」相手は「それを欲していない人」です。要は私自身、自分が何を研究しているか自分でもよく分かっていないので、みなさんのお力添えが是非とも必要です。知識の有無は関係ないので、ご心配なく。
主な著書
- 清田友則(2004)『絶望論 <知>と欲望の不良債権処理』、晶文社
- 清田友則(2008)『高校生のための精神分析入門』、ちくま新書
- 清田友則(2015)「ダブルヒロイン」の変奏:「ありのままで」(『アナと雪の女王』)、「相対的価値形態」(マルクス)、「対象a」(ラカン)、等々『常盤台人間文化論叢』
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- Web
- https://er-web.ynu.ac.jp/html/KIYOTA_Tomonori/ja.html
中川 克志 准教授
生きてるだけでまるもうけ
生は「計量化できないもの」で形成されています。そのなかで何かをできるかぎり明晰に考察し、かつ、そのように明晰に考察することの意味と価値について自覚することが人文学にとって重要なのだと思っています。基本的には「サウンド・アート」とか「音楽メディア論」について研究しています。詳しく知りたければ聞きに来てください。
主な著書
- 中川克志(2023)『サウンド・アートとは何か――音と耳に関わる現代アートの四つの系譜――』 京都:ナカニシヤ出版
- 谷口文和・中川克志・福田裕大(2015)『音響メディア史』 京都:ナカニシヤ出版
- ジョナサン・スターン 2015(2003) 『聞こえくる過去:音響再生産の文化的起源』 中川克志・金子智太郎・谷口文和(訳) 東京:インスクリプト
- 中川克志(2026)「日本におけるサウンド・アートの系譜学: 神戸ジーベックホール(1989-1999)をめぐって:その2—実施事業の分析—」 『京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONS』12: 32-44.
- NAKAGAWA Katsushi(2021) "History of Sound in the Arts in Japan Between the 1960s and 1990s" in: Charrieras, Damien, and François Mouillot. 2021. Fractured Scenes: Underground Music-Making in Hong Kong and East Asia. Springer Singapore: 225-239.
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- Web
- https://er-web.ynu.ac.jp/html/NAKAGAWA_Katsushi/ja.html
朴 祥美 教授
近現代日本の歴史を、東アジアおよび世界との関係から見つめる
昭和期日本における文化外交(特に演劇・舞踊などの舞台芸術を媒介とした)および文化総動員、対植民地文化政策などを研究しています。
主な著書
- 朴祥美(2017)『帝国と戦後の文化政策──舞台の上の日本像』、岩波書店
- 朴祥美(2015)「Staging Japan: The Takarazuka Revue and Cultural Nationalism in the 1950s–60s」『Asian Studies Review』39巻3号
- 朴祥美(2014)「Ri Kōran by Asari Keita」『Theatre Journal』66巻2号(performance review)
- PARK Sang Mi(2011)「Absolute Erotic, Absolute Grotesque: The Living, Dead, and Undead in Japan's Imperialism, 1895-1945 by Mark Driscoll」『Pacific Affairs』84巻4号(book review)
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- Web
- https://er-web.ynu.ac.jp/html/PARK_SangMi/ja.html
彦江 智弘 教授
「文化・芸術の内に都市をめぐる問題提起と都市を生き抜く思いがけないヒントを見出す力」を育てる
私たちがどのように都市と関わってきたのか、あるいはどのように都市と関わることができるのかという問いに対する手がかりが文学作品には蓄積されています。このような文学作品を分析するとともに、これを起点に私たちにどのような日常的なアクションが可能なのかを実践的に探求しています。
主な著書
- 彦江智弘(2025)「ルイ=フェルディナン・セリーヌの工学的エクリチュール : セリーヌとル・コルビュジエのアメリカ」『Limitrophe』 第7号、2025年3月、p.55-72.
- 彦江智弘(2024)「サンドラールとル・コルビュジエのブラジル 1920年代の邂逅」『常盤台人間文化論叢』第10号、2024年3月、p.99-121.
- 彦江智弘(2022)「エミール・ゾラの『制作』における労働と都市──新印象派の方へ」『常盤台人間文化論叢』第8号、2022年3月、p.31-48.
- 彦江智弘(2019)「言葉の〈受肉〉としての引用──ゾラとトニー・ガルニエのユートピア」『引用の文学史: フランス中世から二〇世紀文学におけるリライトの歴史』水声社、p.220-238.
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- Web
- https://er-web.ynu.ac.jp/html/HIKOE_Tomohiro/ja.html
三浦 倫平 教授
都市社会における多様な生の共生の可能性と課題
現代の都市社会において共生はいかにして可能となるのか、その条件や課題について研究しています。具体的には、都市の再開発や災害復興、まちづくりなどの領域で、「共生」をテーマに掲げる都市社会運動に注目して、運動がどのような状態を望ましい状態として考えて活動し、どういう成果をもたらしているのか、どういう課題に直面しているのかということを経験的に明らかにし、理論的に位置づけようと試みています。
主な著書
- 藤掛洋子・石川正弘・三浦倫平・田中伸治・藤岡泰寛・及川敬貴編著(2026)「横浜国立大学都市科学シリーズ① プラネタリー・ヘルスから都市を考える:都市・環境・人間をめぐる複眼的アプローチ」、明石書店
- 三浦倫平(2025)「ソーシャル・イノベーションとしての都市緑地のコモンズ化」『都市社会研究』17:55-76.
- Miura Rinpei(2025), " Disaster Research and Practice: The Development of the Field since the Great Hanshin-Awaji Earthquake (1995), in Paola Cavaliere ed, Handbook of Disaster Studies in Japan, pp32-43.
- Miura Rinpei(2023), "Impact of the COVID-19 pandemic on public space in Tokyo" in Barbara Rief Vernay, Iris Mach eds, How Pandemics Shape the Metropolitan Space. Impact of COVID-19 on Urban Development in Vienna and Tokyo, pp91-112.
- 三浦倫平・武岡暢編(2017)『変容する都市のゆくえ』文遊社
- 三浦倫平(2016)『「共生」の都市社会学』新曜社
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- Web
- https://er-web.ynu.ac.jp/html/MIURA_Rinpei/ja.html

