都市基盤学科:都市にまつわる諸活動
現場見学会
担当教員:都市基盤学科 各教員
都市基盤学科の見学会は、机上ではわかり得ない"現場目線で実感する"見学会を年間多数企画、実施しています。
どの見学会も観光では知りえないものばかりで、なぜここに社会インフラが必要なのか、どのような技術・マネジメントでもって構築・維持管理されているのか、その背景と効果、スケール感、課題を見て聞いて考えることができます。
見学先は、橋梁やトンネル、港湾といった社会インフラの建設現場から、技術センター、研究施設など多岐にわたります。卒業生の協力の下に教員が企画するものが多いですが、年に2回ほど有志の学生たちが中心となって企画する遠方開催の学生企画見学会(合宿形式)もあり、繰返し参加する学生の多い人気のイベントとなっています。



アジア・ブリッジ・コンペティション
担当教員:勝地弘、田村洋、王嘉奇
アジア・ブリッジ・コンペティション(ABC)は、アジア圏で土木工学を学ぶ大学生が自ら鋼橋模型を設計・製作し、模型の耐荷性能やチームワーク等を競う大会で、2008年からほぼ毎年開催されています。アジア圏の学生たちと橋梁技術で切磋琢磨し、実践の場において工学と国際交流の学びを深めることができます。
学生たちはABCのルールに基づいて鋼橋模型の設計と溶接等の部材の加工を事前に済ませ、ABCの会場では海外のライバル校とともに橋梁の性能に関して、構造性能(重量、載荷時の変形量等)、施工性、美観の評価を受けます。また、自分たちの橋梁のコンセプトに関して英語による専門的プレゼンテーションに挑戦します。ABCでは、学生が主体的に新たなアイデアや技術を創出し、競技を通じて互いのアイデアや技術を学び合います。このような経験を通じて、マネジメント能力、問題解決能力、チームワーク力、コミュニケ―ション能力を磨くことができます。




波打ち帯における波浪場と砂層内部応答が地形変化に及ぼす影響の解明
担当教員:鈴木崇之
砂浜海岸の波打ち帯では波浪場により遡上と流下が繰り返され、砂層内部の水分量・間隙率・締固めなどの物性が周期的に変化します。本研究は、この“波の往復運動による内部応答”が地形変化をどのように支配するのかを現地観測と解析により解明し、波打ち帯の地形形成メカニズムを科学的に明らかにすることを目的としています。

都市の海 東京湾で発生する青潮軽減策の検討
担当教員:比嘉紘士
東京湾では、夏になると海の底で酸素が少なくなり、「青潮」と呼ばれる現象が毎年のように発生します。青潮が起こると、海水の色が青白く見え、悪臭や魚介類への影響が生じることがあります。これは、都市部に近い海である東京湾の環境を守るうえで、重要な課題の一つです。私達の研究室では、青潮の動きを詳細に理解するため、海の流れ、水質、海底の状態、生き物の働きをコンピュータ上で再現するシミュレーションモデルを開発しています。また、人工衛星から撮影された海の画像を使って、青潮の発生や広がりを広い範囲でとらえる技術の開発にも取り組んでいます。これらの研究を通じて、青潮発生のメカニズムや発生しやすい条件を理解し、将来的には発生の予測や被害を減らすための対策につなげることを目指しています。



地盤研究室
担当教員:早野公敏、崔瑛、佐藤樹
地震が起きると、地盤はどのように壊れるのか。地盤研究室では、実際に被災地へ赴き、地盤災害のメカニズムを現地で調査・研究しています。
2018年の北海道胆振東部地震では、厚真町で明治以降最大規模の斜面崩壊が発生し、大量の土砂が山肌を流れ下って民家を飲み込みました。2024年の能登半島地震では、海沿いの市街地で液状化被害が広範囲に及び、道路や建物が大きく沈下・傾斜しました。こうした現場を自らの目で見て記録し、「なぜここで、この壊れ方をしたのか」を科学的に解明することが、将来の防災・減災につながります。
地盤を専門とする当研究室では、現地調査で得たデータをもとに、室内試験や数値解析と組み合わせながら地盤災害のメカニズム解明に取り組んでいます。都市を支える「足元」の安全を守る研究に、一緒に挑みましょう。



地域交通とモビリティ・デザインに関する地域連携
担当教員:安部遼祐
横浜市の羽沢横浜国大駅・上星川駅周辺で進められているAIオンデマンド交通の実証実験を対象に、地域連携に取り組んでいます。地域住民や企業と協力し、改善点の検討や運行データの分析・評価を通じて、実際の運用を支えています。特に、バスや鉄道を補完する新たな移動手段の設計・運用や、地域の移動のしやすさの変化に着目しています。こうした実践と研究を結びつけることで、地域交通の課題解決に貢献し、将来のモビリティ・デザインにつなげることを目指しています。


横浜市下水汚泥焼却灰から高耐硫酸性コンクリートをつくる研究
担当教員:藤山知加子
横浜市と共同で、横浜市の下水汚泥焼却灰を使って、高耐硫酸性のジオポリマーコンクリートを開発して下水道施設の建設や補強材料として用いるための研究を行っています。現在は実験室での試験は終わり、開発した材料を実際の下水処理施設に設置して、耐久性を確認しています。



防災を0→1へ BOSAIラボ
担当教員:小松怜史
私たちが暮らす都市には、道路・建物・公園・駅・商店街などの便利さがある一方で、地震や大雨、火災などに備えるという大切な課題もあります。本活動では、横浜をフィールドに、学生自らが主体的に、地域の歴史や地形、ハザードマップ、避難場所、在宅避難の備えなどを調べ、「災害に強く、誰もが安心して暮らせる都市とは何か」を考えます。最近では、まち歩きや住民・行政との対話、防災すごろく・動画・冊子づくりなどを通して、調べたことを社会に伝える形へとつなげています。防災は特別な人だけが担うものではありません。日常のまちを観察し、課題を見つけ、仲間と解決策を考えることが、未来の都市づくりの第一歩になります。





- 都市基盤学科については、学科紹介をご覧ください。

